ITへの転職希望者の多くは、IT企業全般を過大評価しがちです。IT企業はインターネットが時代の最先端になっていた2010年ごろには誰もが憧れる業種として、尊敬の目で見られる業種でもありました。しかし昨今、IT業界に転職と、全くの未経験の人たちが参入している状況です。今ではIT企業に転職したと自慢をしたところで誰も驚かない時代になってしまっています。未経験者の方やこれからIT企業で頑張ろうとしている人たちが古い情報をもとに転職を考えていることは、転職をしたときに思っていたものとほど遠かったと、その時になって初めて後悔をします。その中でもしっかりした企業に就職できればまた話は違いますが、IT業界を過大評価せずにしっかりとリサーチをして実態を調査した方が成功している現状です。リサーチもせずに過大評価をした結果はいうまでもありません。そんな過大評価のほとんどは、幻想でしかありません。この記事では、そんな「ITへの転職希望者が持ちがちな幻想」を、6つ紹介していきます。
1.給料が高い
確かに、他業界よりもIT業界のほうが、給料は高い傾向にあるのかもしれません。
やはり、「給料が高くても辞める人」が多いわけですから、「給料では妥協できない苦しさを感じやすい」と考えるのが自然でしょう。
そもそも、いくら給料が高くても、ずっと勤めることができなければ、総合的な収入は低くなりますからね。
つまり、給料が高いに越したことはありませんが、それ以上に長く勤められる企業に転職することが大切なわけですね
2.すぐに活躍できる
「IT業界は未経験でもすぐに活躍できる」と、勘違いをしている人が多くいます。おそらく、「未経験可」を謳うIT求人が多いからこそ、そのように思ってしまうのでしょう。
また、ここ10年ほどで、ITを学ぶ大学や専門学校が一気に増えました。また、高校どころか小学生からプログラミングの授業を取り入れ、ITを学ぶ時代になっています。
まさに、新卒者ですらIT業界に就職するときは、ある程度の知識を有しているものなのです。そんな中で、未経験者が転職をしても、即戦力になれるわけがありませんね。
そのサポートをしてくれるエージェントを活用してみることで、未経験でIT業界に転職することでブラック企業に転職しないための近道になりますよね。
3.勤務時間の自由が利く(フレックス制など)
裁量労働制・フレックス制・リモートワークといった具合に、「IT企業に勤めると勤務時間の自由が利く」と思っている人は多くいます。確かに、ITの経営者などは若い傾向にあるため、自由が利く企業もあります
しかし、「勤務時間の自由が利くのが当たり前か?」と問われたら、「ノー」と言わざるを得ません。
まさに、「IT企業に勤めれば、自由に使える時間が増える」という思いは、幻想に過ぎない可能性が高いのです。
4.独立が簡単である
「IT企業から独立した人」の話は、テレビなんかでよく見ますよね。また、IT企業の求人票なんかには、「独立可能」なんて文字がよく書かれているので、期待したくなるものです。
確かに、現代は超情報化社会ですので、IT知識は独立の際に役立ちます。しかし、「独立が簡単か?」と考えたら、「難しい」と言わざるを得ないのです。
またIT知識が抜群にあっても、会社経営知識が皆無でしたら、やはり失敗に終わりやすいです。
5.会社内の人間関係が楽である
「IT企業はアットホームなことが多い」なんて思っているのなら、それは幻想に過ぎないかもしれません。もちろん、会社内の人間関係について考えるとき、「IT企業はこうだ!」と一括りにすることはできないんですけどね
そもそも、どこの企業であっても、人間関係トラブルが起きる可能性は秘めています。仮に、あなたが現職での人間関係に困っているとして、IT企業に転職をしたところで、同じようなトラブルに巻き込まれる可能性は大いにあるのです
6.モテる
「IT社員がモテる」というのは、2010年頃までの話になります。やはり、その頃まではIT自体が「時代の最先端」だったので、それに携わる人はモテる傾向にあったのです。まさに、「IT社員である」ということがブランドのような看板になり、異性から支持を受けることができたわけです
ただ、2020年代になった現在は、「IT=当たり前のもの」となってしまいました。
そのため、IT社員だからといって、モテるということはありません
まとめ
「ITへの転職希望者が持ちがちな幻想」を6つ紹介していきましたが、もし該当した項目があったのなら、考え直したほうがいいということです。
実際に転職をした後に「想像と違った…」なんてことになったら悔しすぎますからね。絶対に、IT企業の実態を把握してから転職をするようにしてください。
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